単元未満株とは?単元株との違いと1株から買える仕組みを解説
2026/6/26 — 8分で読めます
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目次
株式投資を始めようとすると、よく目にするのが「単元未満株」という言葉です。単元未満株とは、通常100株単位で取引される日本株を、1株から買える仕組みのことを指します。とはいえ「単元株とは何が違うの?」「どんなメリットや注意点があるの?」と疑問に思う方も多いはずです。この記事では、単元株制度の基本から単元未満株の買い方、メリット・デメリット、配当やNISAとの関係まで、初心者向けにやさしく解説します。
単元株制度とは?日本株が100株単位で取引される理由
まずは前提となる「単元株制度」から理解しましょう。単元株制度とは、株式を売買する際の最低単位(1単元)を企業ごとに定める制度です。
日本株は原則100株が1単元
かつて日本では、売買単位が8種類も存在していました。これでは投資家が混乱します。そこで全国の証券取引所が単位の統一を進め、2018年10月1日にすべての国内上場株式の売買単位が「100株」に統一されました。
つまり現在の日本株は、原則として100株を1単元として取引されます。たとえば株価が3,000円の銘柄なら、1単元(100株)を買うには「3,000円×100株=30万円」が必要です。投資初心者にとっては、決して小さくない金額です。
1単元ごとに株主の権利が決まる
単元株制度では、1単元(100株)ごとに株主総会での議決権が1つ与えられます。議決権とは、会社の重要な決定に投票できる株主の権利のことです。多くの企業では、株主優待を受け取る条件も「100株以上の保有」としています。この「1単元=100株」という区切りが、後で説明する単元未満株の注意点に深く関わってきます。
単元未満株とは?単元株との違いをわかりやすく解説
ここからが本題です。単元未満株とは、その名のとおり「1単元に満たない株数」のことを指します。
1株から99株までが単元未満株
1単元が100株なら、1株から99株までが単元未満株にあたります。通常の取引では100株単位でしか買えませんが、証券会社が提供する専用サービスを使えば、1株単位での売買が可能になります。
たとえば株価3,000円の銘柄を1株だけ買えば、必要な資金は3,000円です。100株でそろえると30万円かかる銘柄も、1株なら数千円から投資を始められます。これが単元未満株の最大の特徴です。少額から始める方法は1株投資の始め方でも詳しく解説しています。
単元株と単元未満株の違いを整理
両者の違いを、ポイントごとに整理します。
- 取引単位: 単元株は100株単位、単元未満株は1株単位
- 必要資金: 単元株は株価の100倍、単元未満株は株価そのもの(1株分)から
- 議決権: 単元株にはあり、単元未満株にはなし
- 注文方法: 単元株は柔軟、単元未満株は制約がある場合が多い
なお、単元未満株を買い増していき、保有が100株に達すると自動的に1単元(単元株)として扱われ、議決権も得られるようになります。株式投資全体の流れを知りたい方は株式投資の始め方もあわせてご覧ください。
単元未満株の証券会社別サービス名と買い方
単元未満株は、証券会社によってサービス名が異なります。中身はほぼ同じですが、名称が違うので戸惑いやすいポイントです。
S株・ミニ株・ワン株・かぶミニなど名称はさまざま
主なネット証券での一般的な名称は、次のとおりです。
- S株: SBI証券の単元未満株サービスの名称
- かぶミニ: 楽天証券の単元未満株サービスの名称
- ワン株: マネックス証券の単元未満株サービスの名称
「ミニ株」は単元未満株の総称として使われることが多い言葉です。どの名称でも「1株から日本株を買えるサービス」という点は共通しています。
基本的な買い方の流れ
買い方はとてもシンプルです。具体的には、次のような流れになります。
- 証券口座を開設する(単元未満株に対応しているか事前に確認)
- 買いたい銘柄のページを開く
- 単元未満株の注文ボタンを選び、株数(1〜99株)を入力
- 注文を確定する
このように、通常の株取引とほとんど変わりません。ただし、次に説明する「約定のタイミング」には注意が必要です。約定とは、売買の注文が成立することを指します。
単元未満株のメリット:少額で分散投資しやすい
単元未満株には、初心者にとってうれしいメリットがいくつもあります。
数千円から始められる
最大のメリットは、少額から投資を始められる点です。100株なら数十万円が必要な値がさ株(株価が高い銘柄)でも、1株なら数千円程度から購入できます。まずは小さく試したい方にとって、心理的なハードルが大きく下がります。
複数銘柄に分けてリスクを抑えやすい
少額で買えるということは、限られた資金を複数の銘柄に分けやすいということでもあります。たとえば10万円の資金があれば、1銘柄に集中させるのではなく、5〜10銘柄に分けて持つことも可能です。これは値動きのリスクを抑える「分散投資」の考え方につながります。分散の基本は分散投資とはで解説しています。
また、配当を意識した投資にも向いています。少額で複数の銘柄を保有しながら配当の仕組みを学べるからです。配当そのものの基礎は配当金とはを、銘柄選びの考え方は高配当株の選び方を参考にしてください。
単元未満株のデメリットと注意点
メリットが多い一方で、単元未満株には特有の制約もあります。事前に知っておくことが大切です。
指値ができず約定タイミングが限られる場合がある
多くの単元未満株サービスでは、注文方法に制約があります。具体的には、価格を指定して注文する「指値注文」ができず、価格を指定しない「成行注文」だけのケースが一般的です。指値注文と成行注文の違いは指値注文と成行注文で詳しく説明しています。
さらに、約定のタイミングが1日に数回(前場の寄付や後場の寄付など)に限られることが多い点も特徴です。つまり「いまの価格で買いたい」と思っても、その瞬間に約定するとは限りません。注文してから約定するまでの間に株価が動く可能性があります。なお、近年はリアルタイムでの取引や指値注文に対応する証券会社もあります。
株主優待がもらえない・手数料に注意
前述のとおり、多くの企業は株主優待の条件を「100株以上の保有」としています。そのため、単元未満株だけを保有していると優待を受け取れないケースが一般的です。優待を目的とする場合は、この点を理解しておきましょう。優待の仕組みは株主優待のもらい方で確認できます。
手数料にも注意が必要です。単元未満株は売買手数料が無料の証券会社もありますが、取引価格に一定のスプレッド(売値と買値の差にあたる上乗せ分)が発生する場合があります。少額の取引では、こうしたコストの割合が相対的に大きくなりやすい点も覚えておきましょう。
単元未満株と配当・NISAの関係
「1株でも配当はもらえるの?」「NISAで使えるの?」という疑問は、初心者が特に気になるところです。
1株でも配当は受け取れる
結論から言うと、単元未満株でも保有株数に応じて配当金を受け取れます。たとえば1株あたり50円の配当が出る銘柄を10株持っていれば、配当は500円(税引前)です。株数が少なくても、保有していれば配当の対象になります。
ただし、配当を受け取るには「権利確定日」に株主として記録されている必要があります。配当の基礎知識は配当金とはを参照してください。
NISAの成長投資枠でも利用できる
単元未満株は、多くの証券会社でNISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠に対応しています。NISA口座で買えば、配当金や売却益にかかる税金が非課税になります。
ただし注意点があります。配当金を非課税で受け取るには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。これは保有株数に応じた配当を証券口座で受け取る方式です。設定が異なると、NISA口座でも配当が課税されてしまうため、事前の確認が欠かせません。NISAでの個別株の活用はNISA成長投資枠で個別株で詳しく解説しています。
まとめ:単元未満株は少額から始める投資の入口
単元未満株とは、100株単位が原則の日本株を1株から買える仕組みです。少額で始められ、複数銘柄に分散しやすい点が大きな魅力です。一方で、指値の制約や約定タイミング、株主優待・手数料といった注意点もあります。仕組みを正しく理解したうえで活用することが大切です。
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※本記事は2026年6月時点の情報をもとに作成しており、情報提供を目的としています。投資助言ではありません。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。各証券会社のサービス内容・手数料は時期により変動します。