NISAの成長投資枠で個別株を購入する5つのステップ
ここからは、成長投資枠で個別株を購入する具体的な手順を5つのステップで解説します。
ステップ1:証券口座でNISA口座を開設する
個別株を購入するには、まず証券会社の口座とNISA口座が必要です。
すでにつみたて投資枠で投資信託を積み立てている方は、NISA口座は開設済みのはずです。その場合は、同じ証券口座で成長投資枠もそのまま利用できます。
まだNISA口座を持っていない方は、ネット証券でオンライン申請ができます。口座開設の手続きは通常1〜2週間程度で完了します。
ステップ2:成長投資枠の残り枠を確認する
NISA口座が準備できたら、成長投資枠の残り投資可能額を確認しましょう。
成長投資枠の年間上限は240万円です。証券会社のマイページやアプリで「NISA枠の利用状況」を確認できます。
すでに成長投資枠で投資信託などを購入している場合、その分だけ残り枠が減っています。個別株を購入する前に、あといくら使えるか把握しておくことが大切です。
ステップ3:投資する銘柄を選ぶ
成長投資枠で個別株を購入する上で、最も重要なのが銘柄選びです。
「どの企業に投資するか」を決めるには、企業の業績や財務状況を調べることが大切です。具体的な選び方のポイントは、次のセクションで詳しく解説します。
企業分析に慣れていない方は、KabuWiseの企業検索を活用してみてください。銘柄コードや企業名を入力するだけで、AIが業績・財務状況・事業内容をわかりやすく整理してくれます。
ステップ4:注文を出す(指値・成行の違い)
銘柄が決まったら、証券会社の取引画面で注文を出します。注文時に選ぶのが「指値」と「成行」の2種類の注文方法です。
注文方法 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|
成行(なりゆき)注文 | 価格を指定せず、そのとき市場で取引されている価格で購入 | すぐに購入したいとき |
指値(さしね)注文 | 「この価格以下なら購入する」と価格を指定して注文 | 希望する価格で購入したいとき |
初心者の方は、まず成行注文から始めるとシンプルです。成行注文なら、取引時間中に注文すればほぼ確実に購入できます。
注文画面では、以下の項目を入力・選択します。
- 銘柄コード(4桁の数字。例:トヨタ自動車なら7203)
- 株数(1株から指定可能。単元未満株の場合は証券会社の専用画面を使う)
- 注文方法(成行 or 指値)
- 口座区分(ここで「NISA・成長投資枠」を選択する)
「口座区分でNISA・成長投資枠を選ぶ」のを忘れないようにしましょう。ここを間違えて「特定口座」で購入すると、非課税の恩恵を受けられません。
ステップ5:約定を確認する
注文が成立することを「約定(やくじょう)」と呼びます。
成行注文の場合、取引時間中であればすぐに約定します。指値注文の場合は、株価が指定した価格に達しなければ約定しません。
約定後は、証券会社のマイページで以下を確認しましょう。
- 約定価格(いくらで購入できたか)
- 口座区分(NISA・成長投資枠で購入できているか)
- 保有株数(注文した株数が反映されているか)
これで成長投資枠での個別株購入は完了です。
初心者向け・個別株の銘柄選びで見るべき3つのポイント
ステップ3で触れた「銘柄選び」について、初心者の方が最低限チェックしたいポイントを3つ紹介します。
ポイント1:業績が安定しているか
企業の売上高と営業利益(本業で稼いだ利益)の推移を確認しましょう。
過去数年にわたって売上と利益が安定しているか、あるいは成長傾向にあるかがポイントです。一時的に利益が大きくても、翌年に急落していたら注意が必要です。
たとえば、気になる企業があればKabuWiseの企業検索で銘柄コードを入力してみてください。AIが業績の推移をグラフや数値でわかりやすく表示してくれます。
ポイント2:配当を出しているか
NISAでは配当金が非課税になるため、配当を安定して出している企業は相性が良いといえます。
チェックしたいのは以下の点です。
- 配当利回り(株価に対する年間配当金の割合。目安として2〜4%程度が一般的)
- 配当の継続性(毎年配当を出しているか、増配傾向か)
- 配当性向(利益のうち何%を配当に回しているか。80%を超えると無理して出している可能性がある)
ただし、配当利回りの高さだけで判断するのは危険です。業績が悪化して株価が下がった結果、見かけ上の利回りが高くなっているケースもあります。業績と配当をセットで確認することが大切です。
ポイント3:自分が理解できる事業か
投資の世界では「自分が理解できないビジネスには投資しない」という考え方があります。
具体的には、以下のような視点で考えてみてください。
- その企業が何で利益を得ているかを説明できるか
- その企業の商品やサービスを自分が使ったことがあるか
- その業界のニュースを見たときに内容が理解できるか
事業内容を理解していれば、株価が下がったときも「一時的な要因か」「事業そのものに問題があるのか」を冷静に判断しやすくなります。
企業の事業内容を手軽に把握したい方は、KabuWiseの分析レポートが便利です。AIが事業概要・強み・リスクを初心者にもわかりやすい言葉で整理してくれます。
成長投資枠で個別株を持つときの注意点
成長投資枠は便利な制度ですが、知っておくべき注意点もあります。
注意点1:年間240万円の投資上限がある
成長投資枠で投資できるのは年間240万円までです。つみたて投資枠(120万円)と合わせると、年間の投資上限は360万円になります。
また、非課税で保有できる総額にも上限があります。つみたて投資枠と合算で1,800万円、そのうち成長投資枠は1,200万円が上限です。
なお、保有している株式を売却すると、非課税保有限度額が復活します。2026年度の税制改正により、売却した年のうちに枠が復活するようになりました(以前は翌年まで待つ必要がありました)。ただし、年間の投資上限(360万円)は変わりませんので、枠が復活しても年間上限を超えて投資することはできません。
注意点2:損益通算ができない
これはNISAの最も重要な注意点です。
損益通算(そんえきつうさん)とは、ある投資で出た利益と別の投資で出た損失を相殺して、税負担を減らす仕組みです。
通常の課税口座(特定口座)では、A社株で10万円の利益が出て、B社株で10万円の損失が出た場合、利益と損失を相殺して税金をゼロにできます。
しかし、NISA口座で出た損失は、他の口座の利益と相殺できません。NISA口座内で損をしても、税制上は「なかったこと」として扱われます。
つまり、NISAでは「利益が出れば非課税で得をする」反面、「損失が出たときの税制上の救済がない」ということです。この点を理解した上で、慎重に銘柄を選ぶことが大切です。
注意点3:短期売買には向かない
NISAの非課税メリットは、長期保有でこそ最大限に活かせます。
理由は2つあります。
- 損益通算ができないため、短期で損切りをしても税制上のメリットがない
- 年間投資上限(360万円)を超えて投資はできないため、頻繁に売買すると枠を効率よく使えない
成長投資枠は「数年〜数十年単位で企業を応援する」という長期投資の考え方と相性が良い制度です。
注意点4:配当金を非課税にするには受取方式の設定が必要
NISAの成長投資枠で個別株を保有しても、配当金が自動的に非課税になるわけではありません。
配当金を非課税で受け取るには、証券会社で配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。これは、配当金を証券口座で受け取る方式です。
「登録配当金受領口座方式」(銀行口座で受け取る方式)のままだと、NISA口座で保有していても配当金に約20%の税金がかかってしまいます。設定は証券会社のマイページから変更できますので、個別株を購入する前に確認しておきましょう。
まとめ:成長投資枠で個別株の第一歩を踏み出そう
NISAの成長投資枠で個別株を購入する手順をまとめます。
- NISA口座を開設する(すでにお持ちならそのまま利用可能)
- 成長投資枠の残り枠を確認する(年間240万円が上限)
- 銘柄を選ぶ(業績・配当・事業内容をチェック)
- 注文を出す(口座区分で「NISA・成長投資枠」を選択)
- 約定を確認する(購入価格と口座区分をチェック)
銘柄選びに迷ったら、まず企業のことを知ることから始めましょう。KabuWiseでは、銘柄コードを入力するだけでAIが企業の業績・財務状況・強み・リスクをわかりやすく分析してくれます。
気になる企業がある方は、ぜひKabuWiseで企業分析を試してみてください。企業を知ることが、投資の第一歩になります。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。掲載情報の正確性には注意を払っていますが、その完全性・正確性を保証するものではありません。