インカムゲインとキャピタルゲインの違い|税金とNISA活用
2026/6/11 — 9分で読めます
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目次
投資の収益は、大きく分けて「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。NISAで投資を始めたばかりの方は、この2つの違いを正しく理解しておくことが、長期的な資産形成の第一歩です。
本記事では、インカムゲインとキャピタルゲインの違いを、初心者の方にもわかりやすく解説します。具体例・税金(20.315%)の仕組み・NISAでの非課税メリット・ライフプラン別の使い分けまで、丁寧に整理していきます。
インカムゲインとキャピタルゲインの違いとは
まず結論から整理します。インカムゲインは「資産を保有し続けて得る継続的な収入」、キャピタルゲインは「資産を売却したときの値上がり益」です。
たとえるなら、果物の木を持っているとします。木になる果実を毎年収穫して食べるのがインカムゲイン、木そのものを高く売って利益を得るのがキャピタルゲインです。同じ「木」という資産から、異なる2種類の収益が生まれるイメージです。
インカムゲインとは(継続的な収入)
インカムゲインとは、資産を売らずに保有し続けることで、継続的に受け取れる収益のことです。具体的には次のようなものがあります。
- 株式の配当金
- 投資信託の分配金(普通分配金)
- 債券の利息(クーポン)
- 預金の利息
- 不動産の家賃収入
- REIT(不動産投資信託)の分配金
つまり、インカムゲインは「資産を持っているだけで入ってくるお金」です。働かなくても得られる、いわゆる不労所得の源泉でもあります。
キャピタルゲインとは(売却益)
キャピタルゲインとは、資産を購入したときよりも高い価格で売却した際に得られる値上がり益のことです。譲渡所得とも呼ばれます。
たとえば、1株1,000円で買った株を1,500円で売却したとします。差額の500円(1株あたり)がキャピタルゲインです。100株保有していれば、5万円の利益になります。
逆に、買ったときより安い価格で売ると損失(キャピタルロス)が発生します。値動きの大きい資産ほどリターンも大きい一方、損失リスクも大きくなる点に注意が必要です。
インカムゲインとキャピタルゲインの比較表
2つの収益の特徴を、表で整理してみましょう。
項目 | インカムゲイン | キャピタルゲイン |
収益の種類 | 継続的な収入 | 売却時の値上がり益 |
代表例 | 配当金・利息・家賃 | 株式・不動産の売却益 |
保有期間 | 長期保有が前提 | 短期〜長期まで幅広い |
収益の安定性 | 比較的安定 | 変動が大きい |
リスク | 相対的に低め | 相対的に高め |
得られるタイミング | 定期的(年1〜4回など) | 売却した瞬間 |
税率(課税口座) | 20.315% | 20.315% |
NISA口座 | 非課税 | 非課税 |
こうして並べると、両者は「リターンの受け取り方」と「リスクの大きさ」が大きく異なることがわかります。
株式以外の資産でのインカム・キャピタル
インカムゲインとキャピタルゲインは、株式以外の資産でも発生します。資産ごとの特徴を確認しておきましょう。
株式
株式では、企業から受け取る配当金がインカムゲイン、株価の値上がり益がキャピタルゲインです。配当の水準は配当利回りという指標で測られます。配当利回りとは、株価に対して年間でどれくらいの配当を受け取れるかを示す数値です。
債券
債券は、満期まで保有すれば定期的に利息(インカムゲイン)が受け取れます。途中で売却した場合は、購入時の価格との差額がキャピタルゲインまたはロスとなります。一般的に株式よりも値動きが小さく、安定収益を狙いやすい資産です。
不動産
不動産投資では、家賃収入がインカムゲイン、物件の売却益がキャピタルゲインに該当します。長期保有して家賃収入を得ながら、最終的に売却する戦略が一般的です。
投資信託・ETF
投資信託やETFは、分配金がインカムゲイン、基準価額・市場価格の値上がり益がキャピタルゲインです。分配金を出さずに再投資するタイプの投資信託もあり、その場合は実質的にキャピタルゲインに近い形で資産が増えていきます。
税金の仕組み|どちらも 0.315%が原則
インカムゲインとキャピタルゲインには、原則として同じ税率が適用されます。日本の上場株式・投資信託の場合、利益に対して 20.315%の税金がかかります。
20.315%の内訳
- 所得税: 15%
- 復興特別所得税: 0.315%(所得税15%の2.1%)
- 住民税: 5%
たとえば、配当金を10万円受け取った場合、約2万315円が税金として差し引かれ、手取りは約7万9,685円となります。キャピタルゲインで10万円の利益が出たときも、同じ計算式で課税されます。
株式投資の税金についてさらに詳しく知りたい方は、株式投資の税金の解説記事も参考にしてください。
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