ETFとは?投資信託との違いと初心者向けの選び方をわかりやすく解説
2026/4/20 — 11分で読めます
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目次
ETFとは?株のように売買できる投資信託
「ETFって聞いたことはあるけど、投資信託と何が違うの?」。NISAで投資信託の積立を始めた方なら、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。
ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。名前のとおり、証券取引所に「上場」している投資信託のことです。
通常の投資信託は証券会社や銀行を通じて1日1回の基準価額で売買しますが、ETFは株式と同じように取引時間中にリアルタイムで売買できるのが最大の特徴です。
たとえば、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500といった株価指数に連動するように設計されたETFを1本買うだけで、その指数に含まれる数百〜数千の銘柄に分散投資したのと同じ効果が得られます。
この記事では、ETFの基本的な仕組みから投資信託との違い、メリット・デメリット、選び方のポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
ETFと投資信託の違いを5つの観点で比較
ETFも投資信託も「複数の銘柄をまとめてパッケージにした金融商品」という点では同じです。しかし、いくつかの重要な違いがあります。
違い1:取引方法と価格の決まり方
最も大きな違いは取引方法です。
- 投資信託:1日1回算出される「基準価額」で取引される。注文時点では実際の取引価格がわからない
- ETF:株式と同じように市場が開いている時間中はリアルタイムで価格が変動する。指値注文(希望価格を指定して注文すること)も可能
つまり、ETFは「今この価格で買いたい」という取引ができます。一方、投資信託は注文した翌営業日以降に価格が確定するため、「いくらで買えたか」は後からわかります。
違い2:信託報酬(運用コスト)
信託報酬とは、投資信託やETFを保有している間にかかる運用管理費用のことです。年率で表示され、日々の基準価額から差し引かれます。
- 投資信託:年率0.1〜1.5%程度(商品によって幅がある)
- ETF:年率0.03〜0.5%程度(一般的に投資信託より低い傾向)
たとえば、100万円を10年間運用した場合、信託報酬が年0.1%と年0.5%では、10年間で約4万円の差になります。長期投資では、この差が最終的なリターンに大きく影響します。
違い3:最低投資額
- 投資信託:100円から購入できるものが多い。積立設定も柔軟
- ETF:1口単位での購入が基本。銘柄にもよるが、数千円〜数万円程度必要
少額からコツコツ積み立てたい場合は、投資信託のほうが始めやすいといえます。
違い4:分配金の扱い
- 投資信託:分配金を受け取る「受取型」と、自動で再投資する「再投資型」を選べる
- ETF:分配金は基本的に現金で支払われる。自動再投資の仕組みがない
複利効果(利益が利益を生む効果)を最大限に活かしたい場合、投資信託の再投資型のほうが手間がかかりません。ETFの分配金を再投資するには、受け取った現金で自分で買い直す必要があります。
違い5:購入できる場所
- 投資信託:証券会社、銀行、郵便局など幅広い窓口で購入可能
- ETF:証券会社でのみ購入可能(株式と同じ扱い)
すでに証券口座を持っている方なら、ETFの購入にハードルはありません。
ETFのメリット3つ
ETFには投資信託にはない独自のメリットがあります。
メリット1:信託報酬が低い
先ほども触れましたが、ETFの信託報酬は一般的に投資信託よりも低く設定されています。同じ指数に連動する商品同士で比べると、ETFのほうがコストを抑えられることが多いです。
特に10年、20年といった長期投資では、コストの差が複利で積み上がるため、ETFの低コストは大きなメリットになります。
メリット2:リアルタイムで売買できる
ETFは株式と同じように、市場が開いている9:00〜15:30の間にリアルタイムで売買できます。
「今この価格で買いたい」「利益が出ているうちに売りたい」といったタイミングを見た取引が可能です。指値注文や成行注文(そのときの市場価格で注文すること)も使えます。
メリット3:1本で分散投資ができる
ETFは特定の株価指数に連動するものが主流です。たとえば、TOPIX連動型のETFを1本買えば、国内の主要上場企業約1,700銘柄に分散投資したのと同じ効果が得られます。
個別株を1銘柄ずつ買い集める場合と比べて、手間とリスクの両方を抑えられるのがETFの魅力です。
ETFのデメリット3つ
一方で、ETFにはいくつかのデメリットもあります。購入前に知っておきましょう。
デメリット1:分配金の自動再投資ができない
ETFの分配金は現金で受け取る形式が基本です。分配金を再投資して複利効果を得たい場合、自分で買い直す手間がかかります。
この点は、再投資型を選べる投資信託と比べて不便に感じるかもしれません。
デメリット2:積立設定がしにくい
投資信託は「毎月1万円を自動積立」といった設定が簡単にできます。一方、ETFは株式と同様にその都度注文する必要があります。
一部の証券会社ではETFの定期買付サービスを提供していますが、投資信託ほど柔軟ではありません。
デメリット3:売買手数料がかかる場合がある
投資信託には「ノーロード」(購入時手数料無料)の商品が多くあります。一方、ETFは株式と同じ売買委託手数料がかかるのが一般的です。
ただし、近年はネット証券を中心にETFの売買手数料を無料にするサービスも広がっています。利用する証券会社の手数料体系を事前に確認しておきましょう。