日立製作所は、電力システムから産業機械、デジタルソリューションまで幅広い事業を手掛ける日本最大級の電機メーカーです。直近の2025年度実績では売上が約97.8兆円を超え、営業利益も前年度比で28%の大幅増加となるなど、業績は堅調に推移しています。業界内では規模・収益性の両面で国内トップクラスの地位を保有しています。
事業概要
一言で言うと、あらゆるインフラとデジタル化を支える日本最大級の総合電機メーカーです。
日立製作所は、電力システムやエネルギー関連の大型プラント、鉄道車両などの運輸システム、さらに産業機械やIT・デジタル技術まで、社会全体を支える多様な事業を展開しています。火力発電から水力発電、さらに再生可能エネルギーのシステムまで、電力インフラの中核を担っており、国内外の発電事業者や電力会社から信頼を集めています。また、新幹線や電車の車両・制御システムも供給しており、日本の運輸インフラになくてはならない企業です。近年はデジタル化を急速に進めており、工場の自動化システムやAI活用した産業ソリューションなども強化しています。
業績サマリー
2024年度の売上97,287億円から2025年度は97,834億円へ546億円(0.6%)の増加となりました。一方、営業利益(売上から本業の経費を差し引いた利益)は、2024年度の7,558億円から2025年度は9,716億円へと2,158億円(28.6%)の大幅増加しました。営業利益率(売上100円あたりの本業の利益)は、2024年度の7.8%から2025年度は10.0%へ改善され、同業他社と比べても良好な水準です。純利益(税金や金利を除いた最終的な利益)も2024年度の5,899億円から2025年度は6,157億円へ増加しました。
なお、配当利回りについては年間配当が180円から43円への大幅変更となっています。これは2024年度に1株当たり利益(EPS)が異常に高い634.57円だった(特別利益の影響が大きい)のに対し、2025年度は通常実績に戻った133.85円となった結果です。100株保有の場合、2025年度の配当は年間約4,300円となります。
強み・競争優位性
多角的事業ポートフォリオ
電力・エネルギー、運輸システム、産業機械、デジタルソリューション等、複数の大型事業を保有しており、特定の業界不況の影響を緩和できる経営基盤が確立されています。また、各事業で国内外の主要インフラを支える立場にあるため、経営の安定性が高いことが特徴です。