鹿島建設は、一言で言うと日本の大型建設プロジェクトを幅広く手がける総合建設企業です。土木、建築、エンジニアリングなど多様な事業領域で、国内最大級の競争力を持つ企業です。直近の2025年度実績では、2024年度の売上26,651億円から29,118億円へと2,466億円(9.2%)の増収を達成し、営業利益も1,362億円から1,518億円へと156億円(11.5%)増加するなど、堅調な業績成長を示しています。業界内では大手ゼネコンの筆頭企業として、大規模インフラプロジェクトや都市開発で主導的な役割を果たしています。
事業概要
一言で言うと、鹿島建設は国内の大型建設工事全般を請け負う総合建設企業です。鉄道や道路などの社会インフラ、商業施設やビルなどの建築物、さらには海外での大規模プロジェクトまで、多彩な領域で事業を展開しています。
収入源は主に「土木工事」と「建築工事」の2つです。土木工事では、新幹線や高速道路などの国の重要インフラを建設します。一方の建築工事では、オフィスビルや住宅、商業施設など多様な建築プロジェクトに携わります。これらのプロジェクトは1件あたりが数十億円から数百億円規模になることも珍しくなく、長期間にわたって工事が続くため、安定した売上基盤となっています。建設業の中でも「ゼネコン」と呼ばれる大手企業の一社であり、高度な技術力と大規模プロジェクト管理能力が強みです。
業績サマリー
直近決算の2025年度実績では、2024年度の売上26,651億7,500万円から2025年度は29,118億1,600万円へと2,466億円(9.2%)の増収を達成しました。営業利益も1,362億2,600万円から1,518億8,200万円へと156億円(11.5%)の増加となり、利益の伸びが売上成長を上回っている点が特徴です。
営業利益率の観点では、2024年度の5.1%から2025年度は5.2%へとわずかに改善しており、これは建設業において工事の効率化や原価管理が機能していることを示しています。同業の大手ゼネコンと比較すると、5%を超える営業利益率は業界内で上位レベルに位置する水準です。
純利益は1,150億3,300万円から1,258億1,700万円へと107億円(9.3%)増加し、利益の伸長トレンドが継続しています。EPS(1株当たり利益)も238.76円から266.49円へと27.73円(11.6%)増加、1株当たりの稼ぐ力が高まっています。
配当利回りのデータでは、2024年度の90円から2025年度は104円へと14円(15.6%)の増加となりました。100株(現在の株価で概ね120万円程度と推定)保有すると、2025年度は年間約1万40円の配当が見込め、前年度の9,000円から約1,000円増額される形です。配当の増加幅が利益成長を上回る傾向で、株主への還元姿勢が積極的であることがうかがえます。
強み・競争優位性
業界最大級のプロジェクト管理能力
国家的重要インフラから民間大型プロジェクトまで、数百億円規模の複数案件を同時進行できる企業規模と技術力を保有。業界内でも最上位クラスの受注額実績を維持している