長谷工コーポレーション(1808)は、マンション建築を中心に、建売戸建住宅、不動産開発などを手がける日本最大級の住宅建設企業です。直近の業績では売上は11,773億円(2024年度比7.6%増)と堅調に推移していますが、営業利益は857億円から847億円へ減少し、純利益も560億円から344億円へ大幅に減少しており、利益面での調整局面を迎えています。業界内では施工実績と営業体制で業界上位の地位を保有していますが、単年度の収益性には変動が見られる状況です。
事業概要
一言で言うと、マンション建築の大手企業です。
長谷工コーポレーションは、主にマンション建築事業で日本最大級の実績を持つ建設企業です。東京都心を中心とした都市部でのマンション建設が主力で、デベロッパーや住宅会社から施工を請け負っています。収益源は大きく分けて3つです。第一に「マンション施工事業」で、分譲マンションや賃貸マンション、リノベーションなどの施工を行い、契約額に基づいて利益を得ます。第二に「戸建住宅事業」で、土地付き建売戸建住宅の販売です。第三に「不動産開発」で、自社で土地を仕入れてマンションを開発・販売したり、プロジェクトに出資したりしています。
業績サマリー
2024年度の売上10,944億2,100万円から2025年度は11,773億5,300万円へ829億3,200万円(7.6%)の増収となりました。受注工事が順調に進捗し、売上は増加基調が続いています。ただし営業利益は2024年度の857億4,700万円から2025年度は847億100万円へ10億4,600万円(1.2%)減少しており、売上増加ほどには利益が伸びていません。結果として営業利益率は2024年度の7.8%から2025年度は7.2%へ低下しており、利益率の圧縮が見られます。
最も顕著な変化は純利益です。2024年度の560億3,800万円から2025年度は344億5,000万円へ215億8,800万円(38.5%)の大幅な減少となっています。この減少は、特別損失(減損損失や投資有価証券の評価損等)が増加したためとみられ、本業の営業利益が減少していることと相まって、最終利益が大きく悪化しています。
1株あたりの利益(EPS)も2024年度の205.45円から2025年度の126.2円へ低下しており、株主ベースでの1年間の稼ぎ高が減少しています。配当利回りは、年間配当85円で変わらず維持されています。100株保有する場合、年間8,500円の配当がもらえます(配当利回りは株価水準によって変動します)。
強み・競争優位性
マンション施工実績で業界最大手
日本国内でのマンション建設件数・戸数で業界最大級の実績を保有しており、技術力と品質面での信頼性が築かれています。大手デベロッパーや住宅会社からの継続的な受注が見込めます。