一言で言うと、大型建設プロジェクトを手掛ける日本を代表する総合建設会社です。2024年度は損失計上で厳しい局面を迎えましたが、2025年度は営業利益が大きく改善し、配当も倍増するなど回復基調が鮮明になっています。大型案件の利益認識や採算管理の改善が成果を示し、業界内でも大手としての復調ぶりが目立っています。
事業概要
一言で言うと、大型建設プロジェクト(ビルやダムなど)をメインに手掛ける建設会社です。
清水建設は、ビルやインフラ施設、土木工事など様々な大型建設プロジェクトを手掛けており、国内トップクラスの建設企業です。具体的には、オフィスビルや商業施設の建設、高速道路やダムなどのインフラ工事、さらにはPFI(公共施設を民間で運営する事業)など、社会を支える多くの建設現場で仕事をしています。
稼ぎ方としては、お客さん(企業や行政)から建設工事を請け負い、その工事代金から材料費や労務費などの原価を差し引いた利益を得ています。特に大型案件が多いため、1件の工事が数年にわたることもあり、工事の進捗に応じて利益を計上していくビジネスモデルです。建設業界内では、日本を代表する「スーパーゼネコン」(大規模な総合建設会社)の一角を占めています。
業績サマリー
直近の2024年度から2025年度にかけて、清水建設の経営成績は大きく改善しています。
2024年度の売上は20,055億円でしたが、2025年度は19,443億円と約612億円(3%)の減収となりました。一方、利益状況は劇的に変わりました。2024年度は営業段階で約246億円の大きな損失を計上しましたが、2025年度は営業利益が710億円のプラスに転換しています。純利益(最終的な利益)も2024年度の171億円から660億円へと、3倍以上に改善しました。
1株当たりの利益(EPS)は2024年度の23.57円から94.8円へ、約4倍の大幅改善となっています。営業利益率(売上100円あたりの本業の利益)は、2024年度の赤字状態から2025年度は約3.7%まで回復しました。これは大型案件の採算管理の改善と、前年度で計上した損失の影響が一巡したためと考えられます。配当利回りに関しては、年間配当が20円から38円へと倍増しており、100株保有すると年間3,800円の配当がもらえるようになりました。
強み・競争優位性
業界内での地位と大型案件受注力
日本を代表するスーパーゼネコン企業として、大型・複雑な建設プロジェクト(駅舎整備、橋梁、超高層ビルなど)の受注・施工能力が高く、業界内での知名度と信用力が他社との競争で大きな優位性となっています。