日本製鋼所は、鋼材・機械の製造と販売を主力とする重厚長大型の大手メーカーです。2024年度から2025年度にかけて、売上は減少しましたが、営業利益と純利益は大きく増加し、採算性が著しく改善されました。業界内では高い技術力を持つ企業として認識されており、収益力を高める段階にあります。
事業概要
一言で言うと、特殊な鋼材や大型機械を製造・販売している会社です。
日本製鋼所は、鋼材と機械の製造が主要事業です。具体的には、原子力発電所に使う特殊な部材、石油化学プラント向けの大型機械、造船用の鋼材、医療機器などを製造しています。単なる鋼を売るのではなく、顧客の要求に合わせた高度な加工・組立を行うことが特徴です。
売上の構成は、機械事業(大型装置・プラント向けの機械)と材料事業(特殊鋼材など)の2つが柱となっています。国内市場と海外市場の両方で事業展開しており、特に品質と技術力が求められる分野に経営資源を集中させています。
業績サマリー
2024年度の売上2,525億100万円から2025年度は2,485億5,600万円へと、約39億円(1.5%)の減少となりました。一方で、採算性は大幅に改善しています。
営業利益は2024年度の180億1,400万円から2025年度は228億2,400万円へと、48億1,000万円(26.7%)増加しました。これは売上の減少を上回る利益増で、製造効率や価格設定が改善されたことを示しています。営業利益率で見ると、2024年度の7.1%から2025年度は9.2%へ上昇し、業界内でも高い水準を実現しています。
純利益も2024年度の142億7,800万円から2025年度は179億6,100万円へ、36億8,300万円(25.8%)増加し、最終的な稼ぐ力が強まっています。1株あたりの利益(EPS)は194.02円から244.03円へ上昇しており、株主1人あたりの価値創造が加速している状況です。
配当は2024年度の59円/株から2025年度は86円/株へ、27円(45.8%)の大幅引き上げとなりました。100株保有すると年間約8,600円の配当がもらえる計算です。