宝ホールディングスは、日本を代表する食料品・飲料メーカーです。直近の2025年度は、売上が2024年度の3,393億円から3,626億円へ約6.9%増加し、過去の実績を上回る堅調な経営を行っています。食品業界の大手として、安定した利益基盤と配当政策を維持しながら、厳しい競争環境を乗り切っています。
事業概要
一言で言うと、宝ホールディングスは、食品・飲料業界の大手総合メーカーです。
宝ホールディングスは、焼酎やビール、日本酒などの酒類製品をはじめ、麺類、レトルト食品、調味料といった多岐にわたる食品を製造・販売しています。特に酒類は同社の経営を支える重要な事業で、国内市場でも有数のシェアを保有しています。また、飲食店向けや一般消費者向けなど、流通チャネルも広く、安定した販売基盤が特徴です。同社の売上の多くは国内事業から得られており、日本の食卓を支える生活必需品を供給する企業として位置づけられます。
業績サマリー
2025年度の実績では、売上が2024年度の3,393億7,200万円から3,626億9,300万円へ約233億円(6.9%)増加し、堅調な成長を示しています。ただし、営業利益(本業の利益)は2024年度の222億4,200万円から2025年度は205億9,700万円へ約16億円(7.2%)減少しており、売上増加ほどには利益が増えていない状況です。このため、営業利益率(売上100円あたりの本業利益)は2024年度の約6.55%から2025年度は約5.67%へ低下しています。これは、原材料費や物流コスト、人件費といった経営コストの上昇が、売上増加を上回っているため推測されます。
一方、純利益(最終的な利益)は2024年度の161億7,600万円から2025年度は162億200万円へわずかに増加(約400万円、0.2%)しており、営業利益の低下を、税務上の工夫や財務構造の改善で緩和しています。EPS(1株あたりの利益)は2024年度の82.09円から2025年度の82.98円へ0.89円(1.1%)増加しており、株主帰属利益はほぼ横ばい水準です。
配当利回りのデータについては、配当は2024年度の29円/株から2025年度は31円/株へ2円(6.9%)増加しており、株主還元を重視する姿勢が見られます。100株保有する場合、年間3,100円の配当がもらえます。