ニッスイは日本最大級の水産物総合企業で、魚の加工品や冷凍食品、水産原料などを手がけています。2024年度から2025年度にかけて増収増益が続いており、売上は546億円超増(約6.6%)、営業利益は21億円超増加(約7.2%)と、安定的な成長を示しています。国内水産業界では圧倒的な存在感を有する業界大手です。
事業概要
一言で言うと、ニッスイは水産物を使った加工食品や冷凍食品を作って売る会社です。
事業内容としては、大きく3つの柱があります。1つ目は、サケやマグロなどの水産物を仕入れて、すり身やフィレ(骨を取り除いた身)などの加工食品に処理する「水産食品事業」です。これは学校給食や外食チェーン、家庭用の冷凍食品メーカーなどに卸売りされます。2つ目は、「冷凍食品事業」で、ニッスイが自社でも冷凍うどんや冷凍ギョーザなどの完成した食品を製造・販売しています。3つ目は「水産物原料事業」で、魚粉(動物の飼料に使われる)や魚油などの原料を供給する事業です。これらの事業から得た売上が、2025年度は約886億円になっています。
業績サマリー
業績は好調です。有価証券報告書によると、2024年度の売上8,313億7,500万円から2025年度は8,861億2,600万円へと、約546億円(約6.6%)の増収となりました。同期間で営業利益(会社が本業で稼いだ利益)は296億6,300万円から317億7,900万円へと、約21億円(約7.2%)増加しています。
営業利益率を見ると、2024年度が3.6%、2025年度が3.6%とほぼ横ばいであり、売上増に伴って利益がバランスよく増えていることがわかります。純利益(税金などを支払った後の最終利益)も238億5,000万円から272億1,300万円へと、約33億円(約14%)の増加となっており、営業利益の伸び率よりも高い伸びを示しています。これは税負担の減少や特別益の増加などが寄与している可能性があります。直近の2024年度のEPS(1株あたりの利益)は76.67円です。